2020 スーパーバイク世界選手権(SBK)第7戦のレース1が、10月3日にフランスのマニクール・サーキットで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのチャズ・デイビスとスコット・レディングは、予選では苦戦したものの、ポジションを大きく挽回してそれぞれ4位と5位でフィニッシュした。
デイビスとレディングは、雨の中で行われた予選で鋭い走りを見せることができず、それぞれ9番グリッドと10番グリッドからのスタートとなった。
デイビスは、素晴らしいスタートを切ると、すぐにポジションを3つ挽回。9周目にガレット・ガーロフ(ヤマハ)がクラッシュすると、ミスを犯したファン・デル・マーク(ヤマハ)もオーバーテイクして、4位でチェッカーを受けた。
チームメイトのレディングは、激しい雨に見舞われたレース前半はグリップ不足に苦しみ、最大限にプッシュできない中でのレースとなった。9周目を過ぎたあたりから路面が乾き始め、ペースを上げたレディングは、最初にマイケル・リナルディ(ドゥカティ)をオーバーテイクすると、ラップタイムを約3秒も縮めて、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)とレオン・ハスラム(ホンダ)の背後に迫る。レディングは、最終ラップにミスを犯したハスラムをかわして、5位でレースを終えた。
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7) 4位
「今日は嬉しい結果となった。マシンのフィーリングが非常に良かったので、その点ではとくに満足している。もう少しハードにプッシュできたかもしれないが、何よりも重要なことは、ミスをしないで確実にポイントを稼ぎ、ファン・デル・マークとのポイント差を少しでも広げて、ランキング3位の座を確実なものにすることだ」
スコット・レディング(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45) 5位
「オープニングラップでは、マシンのフィーリングを掴むことができなかった。しかし、路面が乾き始めてからはフィーリングが良くなって、先頭グループとのギャップを縮めることができた。再び雨が降り始めたときは、前のマシンに離されないように注意した。とくにブレーキングの面ではうまくいったと思う。加速時のセットアップが改善されれば、明日は良いレースができると思う」