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New V2 Engine

ドゥカティ史上最軽量のV型2気筒エンジン

排気量890cc、重量わずか54.5kg

新しいV2エンジンは、ドゥカティの革新的なステップをさらに前進させ、ユーロ5+規制に適合しています。このユニットは、従来のスーパークアドロよりも最大9kg軽量で、スクランブラー®に搭載されているテスタストレッタ・エボルツィオーネおよびデスモドゥエよりも約5.8kg軽量です。ドゥカティのデザイナーは、このエンジンにより、さらに軽量かつ俊敏で、楽しく、高性能なバイクを設計できるようになりました。 

重量わずか54kg、史上最軽量のドゥカティV2

新しいドゥカティのV型2気筒エンジンは、以前のモデルと比べて大幅な軽量化を実現しています。これは主に、軽量化に向けて細心の注意を払って設計したコンポーネントに加え、シリンダーライナー周囲にウォーター・ジャケットを設置して従来のオイル・ラジエーターを廃止した冷却システムによるものです。これにより、加速時のレスポンスが向上し、燃料消費量とCO2排出量が削減されています。
多用途なドゥカティVツイン、バイクの個性を際立たせる2つのバージョン

新しいV2エンジンは、あらゆる意味でユニークです。コンパクトなレイアウトとパフォーマンスにより、さまざまな用途に適応できます。この新しいエンジンには、2つの異なるバージョン(120psと115ps)が用意されているため、汎用性が向上しています。 サーキット走行専用のレーシング・エグゾーストを装着した、もっともスポーティなバージョンは、最高出力126ps@10,000rpm、最大トルク98Nm@8,250rpm(+5Nm)を発生します。2つ目の115psバージョンには、電装系の負荷に適切に対応できるように、より強力なオルタネーターが搭載されています。また、コネクティング・ロッドとフライホイールが強化され、過酷な走行条件でも信頼性が向上し、慣性モーメントが12%増加して低回転域での作動バランスが改善されています。
ユーロ5+規制に適合、30,000kmのサービス間隔

この新しい2気筒エンジンの開発にあたっては、信頼性と排出ガスの面で高い基準を設定するという目標が設定されました。 新しいV2エンジンは、ユーロ5+規制に適合しており、カテゴリーのベンチマークとなるサービス間隔を誇ります。バルブクリアランス点検は30,000kmごとに、オイル交換は15,000kmごとに設定され、メンテナンス・コストが抑えられています。
出力を制限した35kWバージョン

製品ラインナップの幅を広げるため、この新しいV2エンジンには、ヨーロッパのA2ライセンス保有者向けのモデルとして、出力を35kwに制限したバージョンも用意されています。

ドゥカティを象徴する90°Vツイン

新しい90°V型2気筒ユニットは、ドゥカティ・スポーツエンジンの伝統を継承しています。V型エンジンは、スリムで、個性的なサウンドとパワーを発生します。また、90°レイアウトを採用することで、振動を排除するためのバランサー・シャフトを必要とせずに、一次振動を打ち消しています。

新型パニガーレV2とストリートファイターV2: V2の心臓を搭載したドゥカティの新型2気筒バイク

ドゥカティ・ワールド・プレミエールのエピソードで、ドゥカティの新型ツインシリンダーエンジンを搭載した最初の2台のモーターサイクルをご覧ください。

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合理的な設計理論と軽量化により、優れた汎用性と効率を実現

新しいV2エンジンの開発における基本理念は、ドゥカティ・ラインナップのさまざまなモデルに搭載できる、ドゥカティ史上最軽量な2気筒ユニットを製作することでした。このエンジンは、アルミニウム製シリンダーライナーやクランクケース内に配置したポンプなど、高度なエンジニアリング・ソリューションを活用しています。この革新的なエンジンは、電子制御式可変タイミング・システムを導入して出力特性を向上させ、低回転域におけるリニアなレスポンス、中回転域における豊かなトルク、トップエンドでの力強いパフォーマンスをライダーに提供します。

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90° V2レイアウト


V型レイアウトは、すべてのドゥカティ2気筒エンジンのトレードマークとなっています。これは、ドゥカティを識別するための要素ではなく、技術的な観点からさまざまな利点を提供するエンジニアリング・ソリューションです。90°Vツインにより、振動を排除するためのバランサー・シャフトを必要とせず、一次振動を打ち消すことができます。これにより、重量が削減され、よりコンパクトになり、より俊敏でスリムな車両の設計が可能になります。

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20°の角度


V型レイアウトの角度は90°ですが、前方シリンダーと水平面の角度が20°になるように、エンジン全体を車両後方に傾けています。 その目的は、慣性モーメントの増加を回避し、ライダーにコンパクトさと最大限のコントロール性を提供して、最適な重量配分を実現することです。

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DOHC、IVTインテーク可変タイミング、気筒あたり4バルブ


IVTシステムは、カムシャフト・エンドのタイミング・アクチュエーターによって、52°の範囲内でインテーク・バルブの作動タイミングを連続可変的に調整します。エンジン回転数とスロットル開度に基づいて最適なバルブ・オーバーラップを設定することにより、低中回転域ではスムーズで持続的なパワー曲線が得られ、高回転域では優れたパフォーマンスがもたらされます。 最大トルクの70%以上は3,000rpmで発生し、3,500rpm~11,000rpmの範囲では常に最大トルクの80%以上を維持することにより、サーキットレベルのパフォーマンスを公道でも楽しむことができます。

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スプリング・システムを備えた中空バルブ・ステム


インテーク・バルブは、中空ステムを備えています。この洗練されたソリューションにより、重量が5%軽くなり、始動に必要なエネルギーが削減されるため、エンジンの効率が向上します。スプリング式バルブ駆動システムにより、サービス間隔が延長され、低回転域でも、さらにスムーズで安定たエンジン・レスポンスが実現しています。

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ライド・バイ・ワイヤが制御するインジェクターと4つのパワーモード


インテーク・エアは、52mm径の円形スロットルボディから供給され、スロットル・バルブ下に設置されたインジェクターはライド・バイ・ワイヤ・システムによって制御されています。4つの異なるパワーモードを提供することにより、さまざまなライディング・コンディションや用途に合わせてパワー・デリバリーを調整することができます。このシステムは、専用のマップにより、ギアごとにトルク特性を変化させることができるため、各ギアで最適なスロットル・レスポンスを得ることができます。

1 90° V2レイアウト

2 20°の角度

3 DOHC、IVTインテーク可変タイミング、気筒あたり4バルブ

4 スプリング・システムを備えた中空バルブ・ステム

5 ライド・バイ・ワイヤが制御するインジェクターと4つのパワーモード

2つのバージョン

新しいV2エンジンには、用途が大きく異なるモデルに適応できるように、2つのバージョンが用意されています。もっともスポーティなバージョン120psと軽量のコネクティング・ロッドを備え、より素早いレスポンスを提供します。115psバージョンには、USB充電ポートや追加のライトなど、より大きな電力需要に対応するための、より強力なオルタネーターが搭載されています。ツーリング用に1速および2速のギア比は低く設定され、特にパッセンジャーを乗せて走行する場合に、坂道発進が容易になります。

120psバージョン(レーシング・エグゾースト装着時は126ps)

もっともスポーティなバージョンは、ユーロ5+規制に適合しており、120ps@10,750rpmの最高出力と、93.3Nm@8,250rpmの最大トルクを発生します。5速および6速のレブリミットは、11,350rpmに設定されています。サーキット専用のレーシング・エグゾースト(公道走行不可)を装着すると、最高出力は126ps(+6ps)@10,000rpm、最大トルクは98Nm(+5Nm)@8,250rpmに増加します。

115psバージョン

2つ目のバージョンはツーリング用に設計されており、最高出力は115ps@10,750rpm、最大トルクは92.1Nm@8,250rpmです。このバージョンは、より堅牢なコネクティング・ロッドとフライホイールを装備し、過酷な走行条件における信頼性を高めています。その結果、慣性モーメントが12%増加し、エンジン重量が0.51kg増加していますが、低回転域における、よりバランスの取れた作動が実現しています。また、追加のライトや USB充電ポートなどの外部デバイスの電力需要に対応できるように、より強力なオルタネーターも組み込まれています。

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