もっともスポーティなバージョンは、ユーロ5+規制に適合しており、120ps@10,750rpmの最高出力と、93.3Nm@8,250rpmの最大トルクを発生します。5速および6速のレブリミットは、11,350rpmに設定されています。サーキット専用のレーシング・エグゾースト(公道走行不可)を装着すると、最高出力は126ps(+6ps)@10,000rpm、最大トルクは98Nm(+5Nm)@8,250rpmに増加します。
排気量890cc、重量わずか54.5kg
新しいV2エンジンは、ドゥカティの革新的なステップをさらに前進させ、ユーロ5+規制に適合しています。このユニットは、従来のスーパークアドロよりも最大9kg軽量で、スクランブラー®に搭載されているテスタストレッタ・エボルツィオーネおよびデスモドゥエよりも約5.8kg軽量です。ドゥカティのデザイナーは、このエンジンにより、さらに軽量かつ俊敏で、楽しく、高性能なバイクを設計できるようになりました。
新しいV2エンジンの開発における基本理念は、ドゥカティ・ラインナップのさまざまなモデルに搭載できる、ドゥカティ史上最軽量な2気筒ユニットを製作することでした。このエンジンは、アルミニウム製シリンダーライナーやクランクケース内に配置したポンプなど、高度なエンジニアリング・ソリューションを活用しています。この革新的なエンジンは、電子制御式可変タイミング・システムを導入して出力特性を向上させ、低回転域におけるリニアなレスポンス、中回転域における豊かなトルク、トップエンドでの力強いパフォーマンスをライダーに提供します。
新しいV2エンジンには、用途が大きく異なるモデルに適応できるように、2つのバージョンが用意されています。もっともスポーティなバージョンは120psと軽量のコネクティング・ロッドを備え、より素早いレスポンスを提供します。115psバージョンには、USB充電ポートや追加のライトなど、より大きな電力需要に対応するための、より強力なオルタネーターが搭載されています。ツーリング用に1速および2速のギア比は低く設定され、特にパッセンジャーを乗せて走行する場合に、坂道発進が容易になります。