DesertX
- 110 ps 最高出力
- 9.4 kgm 最大トルク
- 202 kg 乾燥重量
スクランブラーは、アメリカ市場を念頭にデザインしました。初代スクランブラーが登場して以来、多くの変更を施し、1968年には“ワイド・ケーシング”と呼ばれる幅の広いエンジンを搭載したモデルを発売しました。まず250ccバージョンと350ccバージョンが登場。1969年に450ccバージョンを市場に導入しました。
スクランブラー・シリーズにはバルブ開閉機構/デスモドロミック機構 を取り入れたシリンダーヘッド搭載モデルもあり、生産が終了する1974年まで数多くの技術的改良を行いました。
このシリーズが商業的に成功した理由は数多く考えられます。まずは傑出したフレーム性能です。さらに専用設計したエンジンも大きく貢献しました。スクランブラーは、絶対的な速さを競うモデルではありませんでしたが、優れた車体バランスと完璧なライディングポジションによって、きわめて楽しいモデルに仕上げました。さらに丸みを帯びたスタイリングはエレガントで、クラシックかつモダン。ブラックのシャシー、クロームメッキの燃料タンクと対照的な明るいカラーも特徴でした。
スクランブラーは、アメリカとヨーロッパのモーターサイクル文化を巧みに融合して、ライダーから熱狂的な支持を集めました。そのデザインは極めてスタイリッシュで、現在でも高い人気を誇っています。
|
|
---|---|
Displacement |
436 cc |
Maximum power |
27 hp at 6500 rpm |
Maximum speed |
130 km/h |
Dry weight |
145 kg |