ドゥカティ・レノボ・チームは、ドーハ(カタール)のロサイル・インターナショナル・サーキットで今月末に開幕する2021 MotoGP世界選手権への準備を着々と進めている。 昨日のテストで、デスモセディチGPマシンのフィーリングや新しいチームに慣れたジャック・ミラーとフランチェスコ・バニャイアは、2日目のテストでも、マシン・セットアップの調整作業を継続した。
ミラーは、この2日間で2番手タイムを記録してテストを終了。オーストラリア人ライダーのミラーが計測したベストタイムは、昨日に出した1分54秒017で、トップタイムを出したクアルタラロ(ヤマハ)との差は、わずか0.077秒となっている。
“ペッコ”の愛称で知られるバニャイアは、9番手タイムをマーク。イタリアのトリノ出身のバニャイアは、数多くの新しいコンポーネントを試して精力的にテストを実施し、チームメイトのミラーと0.637秒差の1分54秒651のタイムを記録してテストを終了した。
カタールで3日目のテストに臨んだドゥカティMotoGPテスト・チームのミケーレ・ピッロも、デスモセディチGP21の開発作業を継続し、今日は20ラップを走行した。
ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) 1分54秒017(2番手、57ラップ)
「今シーズン初となる2日間のテストを、新しいチームとともに実施できて嬉しい。今日は主に新しいフェアリングを装着して走行した。フィーリングは非常に良好で、マシンの挙動はより安定している。レギュレーションは、さらに厳しくなったが、ウインター・ブレイクの間に、チームは素晴らしい仕事をしてくれた!カタールではいつも各マシンのタイム差があまりないが、この2日間のテストを終了して、その差がさらに縮まっていることが分かった!開幕戦は、非常に激しい戦いになるだろう!明日から2日間は、休みを取って、水曜日にまたサーキットに戻ってきて、さらに集中的にテストプログラムを実施するつもりだ」
フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) 1分54秒651(9番手、48ラップ)
「今日は非常に厳しい1日となったが、テストの内容には満足している。今回のテストでは、数多くの新しいコンポーネントを試し、ポジティブなフィーリングを得ることができた。幸運なことに、この2日間で集めたデータを基に、ここカタールのサーキットで、あと3日間テストを実施してセットアップを煮詰めることができる」
ドゥカティ・レノボ・チームは、3月10日~12日にロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される、プレシーズン最後のオフィシャルテストに参加する。