2020 MotoGP第12戦のテルエルGPが10月25日にスペインのモーターランド・アラゴンで開催され、ドゥカティ・チームのダニーロ・ペトルッチが10位でフィニッシュした。
予選19番手からスタートしたペトルッチは、オープニングラップで16番手までポジションを挽回。その後の数周で、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、イケル・レクオーナ(KTM)、ステファン・ブラドル(ホンダ)を次々とオーバーテイクし、グループをリードして次の集団に迫る。
一方で、17番手からスタートしたアンドレア・ドヴィツィオーゾも、いくつかポジションをアップして、レース後半にトップ10争いに参加。しかし、レース終盤に、ターン1でアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)のアタックを退けようとして、チームメイトの前でワイドに膨らんでしまう。ドヴィツィオーゾはリアタイヤのグリップに苦しんでいたため、ペトルッチのオーバーテイクを許し、12番手に後退した後、最終ラップでブラドルにもパスされ、13位でレースを終えた。
ペトルッチは、最終ラップでカル・クラッチロー(ホンダ)に追いつき、フィニッシュラインの数コーナー手前で彼を攻略して10位でフィニッシュした。第12戦終了時点で、合計71ポイントを獲得したペトルッチは、ライダーズ・ランキング11位となっている。ドヴィツィオーゾは、ランキング・リーダーのジョアン・ミル(スズキ)と28ポイント差で5位につけている。ドゥカティは、マニュファクチャラー・ランキングは2位、チーム・ランキングは合計180ポイントで3位につけている。
ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム #09) 10位
「後方からのスタートだったので、厳しいレースとなった。幸いなことに、午前中のウォームアップ・セッションで、問題を部分的に解決するセットアップを見つけることができた。オープニングラップでタイヤを温存することができたので、レース後半で何台かのマシンを抜くことができた。残念ながら、ストレートでのスピードはまだ足りないが、全体的なマシンのフィーリングは良くなっている。今日の目標はトップ10に入ることだった。チャンピオンシップで貴重なポイントを獲得することができた」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム #04) 13位}
「厳しいレースになることは分かっていたが、残念ながらマシンのフィーリングは良くなかった。スピードが足りず、レースの終盤ではソフトタイヤのグリップも大きく低下し、思い通りに走ることができなかった。非常に厳しい状況となり、最終ラップではアームポンプの問題も発生してしまった。とにかく今は前を向いて、残り3戦のレースに集中する必要がある」
2連戦の初戦となる第13戦のヨーロッパGPは、2週間後の11月6日~8日に、スペインのバレンシア・サーキットで開催される。