SBK第7戦チェコ・ラウンドのレース1で、メランドリが2位表彰台を獲得、デイビスは8位完走
2018スーパーバイク世界選手権(SBK)第7戦チェコ・ラウンドのレース1が、6月9日にブルノ・サーキットで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのマルコ・メランドリは、2位でチェッカーを受けて表彰台に登壇した。チームメイトのチャズ・デイビスは8位完走となった。メランドリは、スーパーポールで3番グリッドを獲得。スタート直後から首位をピタリとマークし、順調に走行していたが、ターン5でAruba.it Racing - ジュニア・チームのマイケル・ルーベン・リナルディがクラッシュ。エアフェンスにダメージが及んだために赤旗中断となった。なお、リナルディにケガはなく、再スタートのグリッドについた。再スタート以降は、メランドリがジョナサン・レイ(カワサキ)を追いかける展開となったが、グリップ不足に苦しみ、2位でフィニッシュした。
同様のトラブルは、チームメイトのデイビスにも発生していた。しかもデイビスの問題の方が大きかったため、いつも通りに全力で走行を続けたが、徐々にペースを落とすことになり、最終的に8位でチェッカーを受けた。リナルディは、最後尾からの再スタート。複数のポジションを回復して、15位で完走した。
マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33) – 2位
「前戦は苦しめられたが、こうしてまた何とか戦闘力を取り戻すことができた。表彰台に立つといつも気分がいいが、今日のサーキット・コンディションはかなりトリッキーだったことも間違いない。グリップが不足していたうえにアンダー気味だった。スタートではレイのすぐ後につけたし、彼が複数のミスを犯したので彼をマークできた。赤旗後の再スタートでは、路面温度がさらに上昇していたので、彼を捕えるのは容易ではないことは覚悟していた。ただし、困難な状況にも相応にうまく対処できたのは嬉しい。問題はほぼ解決できたとはいえ、もっと改善する必要がある。明日は3列目からスタートなので、スタートが肝心だ。まずは序盤に良いポジションをキープして、何が起こっても対処できるようにしたい」
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7) – 8位
「タフなレースだった。スタート直後は良かったが、気温が上がるとわずか数周でグリップがなくなった。レース半ばではリアグリップがかなり落ちてしまって、リスクを冒さなければならなかった。そのうちにフロントグリップも低下した。良いポジションでフィニッシュしようとできるかぎりのことはやった。問題を分析して原因を究明し、早急に対策を取る必要がある。以前のフィーリングが戻れば、高いポテンシャルを発揮できることは分かっている」
マイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiジュニア・チーム#21) – 15位
「戦闘力があったのにクラッシュしてしまった。チームに申し訳ないことをした。赤旗のおかげでピットに戻ることができた。クルーが素晴らしい仕事をして、スペアマシンのセットアップをレース仕様と同一にしてくれた。グリッド最後尾からスタートして1ポイントをもぎ取った。チームの士気のためにもポイント獲得が重要だ。明日はミスをしないように心がけて、今日以上のリザルトを残したい」
ステファノ・チェッコーニ(Aruba S.p.A CEO兼チーム代表)
「このレースにはふたつの側面がある。まず、前回のレースでは苦戦していたマルコがマシンフィールを取り戻して、コンスタントに上位で周回したことがひとつ。もうひとつは、良いスタートを切ったチャズが問題を抱えて思うように走れなかったことだ。いつもと同様、ふたりとも力のかぎり戦ってくれた。明日ふたりがポテンシャルをフルに発揮できるかどうかは、我々にかかっている。しっかりと目標を見据えて、ハードワークを続けたい」